国民生活センターによる台座灸のやけどの調査

「購入したお灸を自宅で使用したところ、腕にやけどを負った。商品に問題がないか調べて
ほしい」という依頼があり、国民生活センターが調査したという報告があります。
国民生活センター 台座灸でやけど(相談解決のためのテストから No.110)その報告PDFはこちら。

この調査で使用された台座灸は50℃を超えていました。皮膚温が45℃を超えた熱エネルギーにさらされると火傷になる可能性があります。(45℃を一瞬では火傷しないですが、低温でも長時間では火傷になる可能性があります。)ただし、この調査に用いた台座灸には調熱絆という熱を調整する絆創膏(シール)が梱包されているそうです。

この便利なシールは一体何なのか?ということで調べると、ちゃんと別売りしていたりします。

台座灸は便利ですが、皮膚が弱いひとは、予想外のヤケドを伴います。ただし、灸師の自分が自分にお灸をする様は、まさにヤケドをさせていますが、難しいところ。ヤケドを回避するには、チリチリ、チクチクっとしたらすぐに取り去ること、絶対に我慢しない、皮膚が弱いところ・薄いところには一層の注意が必要です。ただし、慣れてくると熱いのが心地よくなるので、また一段と注意が必要です。でもお灸の効果は他に代えがたいものなのですが…。